CARE NOTE介護のノート

経験ゼロから、無理なくステップアップ!

介護業界キャリアアップの道

資格や経験がなくても働くことができる介護業界ですが、せっかくならば資格を取得し、キャリアアップを目指してみてはいかがでしょう? 資格を取る意味や、ある・なしでの待遇の違い、どんな資格をどう取ればよいのかなど、ご紹介します。

キャリアアップのためのステップ

介護職として成長するための資格取得

高齢の方の話し相手になったり、ちょっとした暮らしの困りごとの解決をお手伝いしたり。特別な資格を持っていなくても、誰かに喜んでいただける仕事に就けるのが、介護業界の素敵なところ。

でも資格を取ってキャリアアップしていけば、介護職として成長することができ、より深く利用者と関わることが可能になります。

「介護の仕事は初めてなので、キャリアアップなんて…」という方もご心配なく。2013年4月1日の介護保険法施行規則改正によって、介護に携わる人が自らのスキルと知識を磨き、幅広く長く活躍していけるように「介護人材キャリアパス」が明確化されています。

資格取得に必要な研修は働きながら無理なく受講できるよう、通信や身近な地域での開講・受講費用支援などもありますので、ぜひチャレンジしてみてください!

資格によってこんなに違う!?平均給与 

資格を取得することで「できること」が増えると、待遇や収入も変わります。また、就職・転職を考える場合も選択肢が広がります。

厚生労働省 「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果」介護職員の平均給与額の状況[令和3年9月](月給・常勤の者、保有資格別[処遇改善加算(Ⅰ)〜(Ⅴ)を取得している事業所]より

介護の資格ガイド

[介護職員初任者研修]介護の仕事のはじめの一歩!

まずはここから。介護職として必要な基本の知識・技術と、実践する際の考え方を習得します。

受講資格なし
取得要件130時間のカリキュラム(最大合計40.5時間は通信学習も可)修了後、修了試験(筆記)に合格※1
取得すると要介護者の身体に直接触れる、身体介護が可能になります。
平均給与300,510円(令和3年9月 厚生労働省※2)

[介護福祉士実務者研修]知識・技術をランクアップ!

幅広い利用者に対応するための専門性の高い知識や技術、医療行為の基礎なども学びます。

受講資格なし
取得要件450時間のカリキュラム(初任者研修取得者は130時間分免除、一部通信学習も可)終了。スクールによっては終了試験を課すところも。※1
取得すると訪問介護事業所で必要なサービス提供責任者になることができます。また、別途「喀痰吸引等研修」(実地研修)を受講すれば、たん吸引や経管栄養などの一部医療的ケアも可能になります。介護福祉士受験には必須の資格です。
平均給与307,330円(令和3年9月 厚生労働省 ※2)

[介護福祉士]介護職唯一の国家資格を取得!

利用者の状態に応じた介護や他職種との連携を行うため、幅広い知識・技術を習得します。

受講資格①介護施設での3年以上の実務経験+実務者研修修了
②高等学校または中等教育学校卒業以上の者で、指定養成施設を卒業
③高等学校または中等教育学校において福祉に関する所定の教科目及び単位数を修めて卒業 (他に外国籍の方向けコースもあり)※1
取得要件年1回実施の国家試験に合格 ※1
取得すると高度な専門知識と技術を有する現場のリーダーとして活躍。就職先や待遇もランクアップが期待できます。
平均給与328,720円(令和3年9月 厚生労働省 ※2)

[認定介護福祉士]介護という職を深く極める!

2015年から認証・認定を開始した、さらに専門性の高い民間資格です。

受講資格介護福祉士資格取得後5年以上の実務経験・介護職員を対象とした現任研修の100時間以上の研修歴・研修実施団体の課すレポートまたは受講試験において一定の水準の成績を修めていること(免除の場合有)など ※1
取得要件認定介護福祉士養成研修22科目を修了し、認定介護福祉士認証・認定機構に認定申請 ※1
取得すると幅広い視野と深い知識を得て、地域や他職種と広く連携して質の高い介護サービスを提供できるようになります。

[ケアマネージャー(介護支援専門員)]介護サービスのトータルコーディネーター

経験に加え、介護や高齢者・介護保険に関する制度や法律知識なども問われます。

受講資格介護福祉士・社会福祉士や医師・看護師などの特定の国家資格を有する、または介護施設などでの相談援助業務に従事し、通算5年以上の従事期間・900日以上の従事日数があること ※1
取得要件年1回の介護支援専門員実務研修受講試験(ケアマネジャー試験)に合格後、実務研修終了※1
取得すると介護サービスのトータルコーディネーターとして、ケアプランの作成が行えるように。業界でのニーズが高く転職に有利、給与アップも望めます。
平均給与362,290円(令和3年9月 厚生労働省 ※2)

[社会福祉士]困っている人の問題解決を支援!

介護福祉士や介護支援専門員よりもさらに広範囲の専門知識・技術を必要とされます。

受講資格①4年制大学で指定科目を修めて卒業した方
②2年制(又は3年制)短期大学等で指定科目を修めて卒業し、指定施設において2年以上(又は1年以上)相談援助の業務に従事した方
③社会福祉士短期養成施設(6月以上)を卒業(修了)した方
④社会福祉士一般養成施設(1年以上)を卒業(修了)した方 ※1
取得要件年1回実施の国家試験に合格 ※1
取得すると行政・医療機関や他職種と連携し、身体的・精神的・経済的ハンディキャップのある方々一人ひとりの状況に合わせた支援を行います。福祉施設以外に学校・病院など就職の選択肢が広がり、給与アップも望めます
平均給与363,480円(令和3年9月 厚生労働省 ※2)

※1 各資格・講習等は都道府県や実施主体・受験年度等によって内容が異なる場合があります。また、ここでは要約した内容のみ掲載していますので、詳細は実施主体等にご確認ください。

※2 平均給与額は、厚生労働省 「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果」介護職員の平均給与額の状況(月給・常勤の者、保有資格別[処遇改善加算(Ⅰ)〜(Ⅴ)を取得している事業所]より。

その他、介護の現場で役立つ研修・資格

上記の主な資格の他にも、公・民間合わせて様々な研修・資格があります。自分はどのような利用者にどう関わりたいのか、将来どうしたいのかを考えて、検討してみてはいかがでしょう?

介護事務に有利

・介護事務管理士 ・介護事務実務士 ・ケア クラーク など

仕事の幅を広げる

・喀痰吸引等研修 ・認知症介護基礎研修 ・認知症介護実践者研修 ・認知症介護実践リーダー研修 ・認知症ケア専門士 ・移動介護従業者(ガイドヘルパー) ・行動援護従業者養成研修 ・同行援護従業者養成研修 ・重度訪問介護従業者養成研修 ・主任介護支援専門員研修 ・サービス介助士(ケアフィッター) ・介護食アドバイザー ・福祉住環境コーディネーター ・福祉用具専門相談員 ・介護予防運動指導員 ・レクリエーション介護士 ・在宅介護インストラクター ・作業療法士 ・理学療法士 など