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私たちにできることは何だろう?
自ら考え実践する“3つの幸せ”

【施設訪問 File 01】社会福祉法人三幸福祉会 特別養護老人ホーム 癒しの里 青戸

「利用者様」「ご家族」だけではなく、「働く人」の幸せをも追求する社会福祉法人三幸福祉会。
その第1号施設である「癒しの里 青戸」を訪ね、どのような思いを持ち、どのような運営を行っているのか伺いました。

社会福祉法人三幸福祉会
特別養護老人ホーム 癒しの里 青戸 理事/施設長 中村健一郎さん

どんな施設?

三幸学園を母体に誕生した
三幸福祉会の中心的施設

社会福祉法人三幸福祉会は、医療・福祉を始め幅広い分野の専門的職業人を育成する学校法人三幸学園を母体として、2001年に設立されました。
現在は9施設を運営していますが、その第1号施設として2002年に開設したのが「癒しの里 青戸」です。同施設には通所介護・ショートステイ・特別養護老人ホームという3つの事業所があり、通所介護の利用者様がショートステイ・特養へと自然に移行していく仕組が構築されています。
施設長の中村氏は「当施設は従来型であり、最近のユニット型に比べればハード面での特徴は薄いかもしれません」と話しますが、一方のソフト面にこそ同施設の大きな特徴と矜持があります。
「私たちは3つの幸せ=ファミリー※の幸せ、ご家族・地域の皆々様の幸せ、職員の幸せを理念とし、その実現に取り組んでいます。そのため、3者に満足していただくことを第一に考え、ファミリーへの優しさ・機能訓練を含む自立支援・職員間の連携・言葉遣いや接遇といった面に特に力を入れています」

特養に入居しているファミリーの皆様

大切なことは?

自分たちで考えて行動するから、
仕事は楽しくなり、やりがいも出る

実は中村施設長は、同法人開設時に入職した第一期生です。「新しい施設を作りあげていくこと」に魅力を感じ、法人設立時に新卒で就職。以来20年にわたり「癒しの里 青戸」とともに歩んできました。
就職当時は先輩がいなかったため全てが手探りで、30名ほどの一期生が自主的に集まり話し合い、自分たちで “3つの幸せ”に基づいた行動指針『私たちの誓い』を作ったそうです。
「理念は大きな目標であって、具体的な取り組み内容ではありません。そこで私たちは、 “幸せ”つまりは“満足していただく”ためには、どのように取り組まないといけないかを話し合い可視化したのです。例えばファミリーにご満足していくためには“孤独を感じさせない対応をしていきます”、ご家族様の安心と信頼を得るために “ご家族とのコミュニケーションを大切にし、意見は素直に受け止めます”職員間のチームワーク良好にするため“いつも笑顔で挨拶し、明るい雰囲気作りをしていきます”などの30項目をあげました。これは私にとっては衝撃的なことで、いまだに鮮明に覚えています」
この社風は今でも変わらず、三幸福祉会においては「一人ひとりが自分で考えて行動すること」を推奨しています。毎年行われる新人研修では、20年前と同様に自分たちで『私たちの誓い』を考え発表してもらい、職員自ら考えることの大切さを伝えているそうです。
「人は自分が考えたことはしっかり実行しますが、他人が考えたことはどうでもいいと思ってしまうもの。また、自分で今日は何を着る?何を食べよう?と決められるから楽しいのであって、全部他人に決められたら人生はつまらない。仕事も同じで自分たちで決めた方が楽しく、やりがいも出るのではないでしょうか」

中村施設長が大切に保管している20年前に作った「私たちの誓い」

働きやすさとは?

“楽をしたい”を目的にするのは違う。
でも、人生を犠牲にしてはならない

言い方は悪いのですが、昔の介護業界では「早く仕事を終えられる人が偉い」というような風潮がありました。ご利用者様個人のことを考えるよりも、速さや効率が評価されたのです。今はそれが是正され、集団ケアから個別ケア、ご利用者様一人ひとりに合わせたケアへとシフトしています。
「記録の電子化やコールマットなどの機械の進歩、また分業化がどんどん進んだこともあり、昔と今の働き方は全く異なっています。
例えば掃除やタンスの整理、洗濯物たたみなど、昔は全部私たち介護職がこなしており本当に大変だったのですが、現在当施設では介護以外の業務ケアアテンダントが担当し、介護職はファミリーのケアだけに集中できます。そのため、一人ひとりの特徴や個性に合わせた質の高いサービスを提供できるようになりました。これは非常に良い流れだと思っています」
また、世の中では働き方改革が進み、介護業界でも “働きやすい職場”をどう作っていくか?が課題となっています。そのような中で中村施設長は「“楽をする”ことが“働きやすさ”ではない」と考えているそうです。
「私たちの目的はファミリーへのサービスの質をしっかり担保していくこと。そのためには、限られた時間内に多くのことを成し遂げないといけないわけで、そこから職員の頑張りが欠けるのは良くないと私は思います。8時間という勤務時間内は全力で一生懸命に働いて欲しいのです。“楽をしたい”が目的になると、本質からずれていってしまうのではないでしょうか」
しかし一方で、「仕事のために人生を犠牲にするなんて、絶対あってはならないこと」とも中村施設長はいいます。
「良い人生があってこそ仕事ができるわけで、時間外労働や有給休暇が取れないなどといったことは、あってはなりません。当施設では休みがしっかり取れることがプライベートと仕事の充実につながると考えており、今年から休暇は年間120日にしました。毎年1回は6連休で年次休暇を取得でき、10年勤続した方には10日間のリフレッシュ休暇に1ヶ月分の基本給がプラスされます。休むのはお互い様、残ったメンバーでしっかりカバーするという意識があるので、休みは遠慮なくとっていただけます」
ファミリーに質の高いサービスを提供でき、職員が一生懸命やりがいを持って働け、プライベートを充実するためのシステムがある“バランス”のとれた職場、それが中村施設長が思う“働きやすい環境”です。

車椅子の方でもご自宅のように気持ち良く入浴できる個浴室

キャリアアップは?

充実した研修やサポートを利用して
“上を目指す”気持ちを持ってほしい

資格取得に関してのサポートやキャリアパスの明示など、働く人の成長の機会が充実しているのも三幸福祉会の特徴です。特に研修制度には非常に力を入れており、新人研修は当然のこと、中途採用の方や2年目以降の方々に対しても法人内の他施設と合同の階層別研修を実施し、その方の段階に合った学びを提供しています。
年1回開催のオータムセミナーでは法人全施設の職員が集まり事例研究発表会を行い、理事長が方針やビジョンなどを発信。そのほかにも、職員間の交換研修という形で、法人内の施設へ出向き研修を行うこともあります。こういった多様な研修ができるのも、様々な施設を持つ法人の強みです。
また、初任者研修は無料、実務者研修は一部無料で取得できる制度があり、介護福祉士やケアマネジャーの資格を取得するとお祝い金が支給されます。
「一般企業では“自分でお金を払ってでも勉強して上へ行きたい”といったアグレッシブな方も多いのですが、介護業界では私もそうでしたが、出世欲がなく、ただ介護がしたい!という方も多いのです。ですから、キャリアアップやマネジメントを期待されるとストレスを感じる方も少なくありません。しかし、資格を持たない介護職は“ものすごく高給”というわけではありません。ご自身の将来のためにも、“ぜひ上を目指していく”という気持ちを持っていただきたいと思います」

求める人材像は?

突き詰めれば介護は“人対人”。
知識や技術よりも“人柄”を重視

現在、「癒しの里 青戸」で働く人の総数は60〜70名。やや女性が多く、常勤職員の年齢は28~34歳が中心で、職員全体で見ると30〜40代の方が主軸となっています。
「なかには60代の大ベテラン女性非常勤職員もいらっしゃるのですが、その方は入浴介護などもこなしており、すごいなと思います」
採用は新卒中心ですが、中途採用の方も毎年4〜5人ほど採用しているそうです。中途採用のほとんどは、人材紹介会社から紹介された経験者。非常勤では外国の方も働いています。
職員採用で中村施設長が大切にしていることは“人柄”だといいます。
「ファミリーも、ご家族も、私たちも“人”。介護は突き詰めれば“人”なので、やはりコミュニケーション力が高い方に向いている職業だといえます。また、 “ものすごく有能な職員が1人いれば回る”ものではなく、チームワークが重要。そういう意味で、私は人間性や社会性に富んでいる人、人柄の良い方に来ていただきたい、と考えています。もちろん知識や技術は重要ですが、それは当施設に入ってから十分学べること。ファミリーに対して優しい気持ちを持っている、介護がすごく好き、人とのコミュニケーションを取る仕事が楽しい、そういう方が理想です」

「やはり大切なのは人柄とコミュニケーション、そして介護が好き!という気持ちですね」

今後目指すものは?

皆の満足度を高めること。
そして職員の成長を見ること

「法人では『10年ビジョン』に沿って運営していきますが、私自身が目指すのは施設としてファミリー・ご家族・職員の満足度を高めること。そして、その結果、稼働率が上がり収益が上がり、職員の皆さんに還元できる、そういう施設にしていきたいと考えています。
私は現場にいた時はファミリーが感謝してくれたり笑顔になってくれたらとても嬉しかった。ファミリーと直に接する機会がなくなった今は、職員が成長してくれることが一番の喜びです。例えば、一般職の人が3年で副主任になってフロアをまとめたりしたり、管理職になって管理職会議で私に堂々と意見をいっているのを見ると、立派になったなぁ!とやりがいを感じます。ぜひ、私を抜いて先へ進んでいただきたいと思います」

施設紹介

社会福祉法人三幸福祉会
特別養護老人ホーム 癒しの里 青戸

サービス詳細

  • 介護老人福祉サービス 定員:60名(個室:4名、多床室:56名)
  • ショートステイサービス 定員:12名(個室:8名、多床室:4名)、サービス提供地域:葛飾区・足立区の一部
  • デイサービス 定員:32名、サービス提供地域:葛飾区・足立区の一部