CARE NOTE介護のノート
みんなは今の職場で働き続けたいと思う?
データで知るホントの介護業界「働き続けたい職場」が年々増えてきています
「今の勤務先で働き続けたい」と答えた人は、全体の61.2%。雇用形態別に見ると、無期職員(正規職員)は61.0%、有期職員(非正規職員)は62.0%で、大きな差はありませんでした。この問いに対する「Yes」の数字は平成29年から5年連続で前年を上回っており、年々職場に対する満足度が上がってきていると言えるでしょう。
この結果の右肩上がりの背景には、1つは国や自治体による介護労働者の労働条件の確保・改善に向けた取り組みが効果を奏してきた、ということが考えられます。近年、有給休暇の取得や所定内賃金の上昇といった待遇面の改善が進んでいます。そしてもう1つは各事業所の努力が挙げられます。早期の離職を防いで長く働いていただくために、様々な方策を取り入れている事業所も少なくありません。各事業所に対するアンケートの結果では、「本人の希望に応じた勤務体制にする等の労働条件の改善に取り組んでいる」「残業を少なくする」「職場内の仕事上のコミュニケーションの円滑化を図っている(定期的なミーティング、意見交換会、チームケア等)」といった方策を実施しているという回答が数多くありました。また、人材育成に力を入れているという事業者も少なくありません。その結果、働きやすい環境の職場が増えてきているのではないでしょうか。
※出典「令和3年度 介護労働実態調査」公益財団法人介護労働安定センター