ONE POINT ADVICE介護のあれこれ ワンポイント解説

派遣社員として介護業界で頑張る方々の、リアルな声をうかがってみました。

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その方の全てに関われる、他にはない魅力のある仕事

A.Kさん

Q.なぜ、介護の仕事を選んだのですか?

私の母は介護福祉士の資格を持つ介護職でした。小さな頃は母の勤務先である特別養護老人ホームに遊びに行ったりすることもあり、漠然と「介護の仕事って、困っている人を助けてあげることなんだな」と思っていました。そして、「自分も介護の仕事に就きたい」と考えていたのですが、一方で「人の命に関わることなので、自分にできるのかな」という不安もあり決断できず…。
結婚を目前にして「やっぱり、やってみたい!」という気持ちが強くなり、まずは介護職員初任者研修を取得して介護の世界へ飛び込みました。

小さな時から介護の仕事に憧れていました。(写真はイメージ)

Q.介護職とはどういう仕事なのでしょうか?

介護職は利用者の衣・食・住にわたりケアするのが仕事です。その方の全てに携われるのが魅力。他の業種ではあまりこういう仕事はないのでは?ただしそれは「命に関わる」ことでもあり、小さなこと1つが事故につながったり、利用者が危険になったりする場合もあります。ですから責任者ではなくても、新人でも、パート社員でも誰もが責任感を持って臨むべき仕事だと思います。

介護はその方のすべて、命に関わる仕事です。(写真はイメージ)

Q.介護業界に入ってみた感想は?

自信を持って携われるようにと資格を取ってから始めたものの、最初は不安がありました。私は何かあると考え込んでしまうタイプだったので、食事介助で利用者がむせただけでも「やっちゃった!」と気に病んで…。そういう時には大先輩だった母に相談して、1つ1つ解決していました。よく「気にするな、考えても仕方がないから次にやればいい」と言われましたね。不安自体は何年経ってもなくなりませんが、経験や知識が増えていくとともに小さくなっていきました。
また、介護業界で働く前は「1人で頑張らないといけないものだ」と思っていたのですが、実際の現場では「チームケア」が大切でした。何人もが関わって1人の方をケアするので、安心感があります。特に今の職場はチームケアがしっかり浸透しているので、安心して働けますね。

チームケアが浸透した職場は安心して働けます。(写真はイメージ)

Q. なぜ派遣という働き方を選択したのでしょう?

最初は正規社員として勤務していたのですが、母が倒れて「介護が必要になるかもしれない」という状態になり一旦は仕事を辞めました。母が亡くなったあとで仕事を再開しようと考えた時、「派遣ならばすぐに仕事に復帰できそう」というイメージがあったため、ネット検索して「自宅に近く派遣で働ける」ところを探してみました。

Q.勤務先を選ぶ時に何に重きを置きましたか?

今の施設を選んだのは、第一に「介護付き有料老人ホーム」で働いたことがなかったため、その経験を積みたいと思ったからです。そして、給与も納得のいく額でした。ここは大事です(笑)。
私は求人票のフォーマットの部分だけではなく、欄外の一言コメントのようなところを見るようにしています。たいていは「こういう施設ですよ」と良いことだけ書かれていますが、文章の書き方によって感じる印象は違うもの。内容よりも、そこから伝わってくる雰囲気に注目し「良い感じだな、接しやすそうだな」と気になった施設にアプローチします。

求人票では欄外のコメント欄に注目します。(写真はイメージ)

Q.今の勤務先に勤めてみたご感想は?

介護付き有料老人ホームは個室であること、面会が多くご家族の方と関わる機会も多くあることがこれまでとは大きな違いだと思いました。働き方の面で言えば、しっかり休みも取れますし、日勤8時間で残業なし・夜勤明け休みがあるので働きやすく、自分に合っています。同僚には長期派遣で働いている方も多く、他職種も積極的に連携を取るタイプの方ばかりで、人間関係がとても良い職場です。そこが一番大きいですね。

面会にいらっしゃるご家族との関わりも増えました。(写真はイメージ)

Q.派遣で働くことのメリット・デメリットは何ですか?

派遣の良いところは人材派遣会社の担当者が付くので、もし何かあっても対応してくれるというところ。また、勤務日数や時間など、自分に合った働き方を選べるところです。最初は夜勤なしで、途中から夜勤ありに変更したのですが、スムーズに対応してもらえました。自分で直接施設側に交渉しなくても良いというのは気が楽です。派遣は時間の融通が利くので、Wワークを考える方にもオススメです。
デメリットは「派遣社員ではできない仕事がある」ことでしょうか。例えば、「責任者」は正規社員にしかできません。ボーナスを重視する方も正規社員の方が良いかもしれません。

何かあったら対応してくれる人がいるのが派遣の良さ。(写真はイメージ)

Q.介護業界の課題とご自身の解決策は?

介護業界は常に人手不足で業務に追われ、「利用者とのコミュニケーションの時間が削られてしまう」ことが課題だと思います。私は利用者の方々とは祖父母と孫というような関係性を作りたいと考えていますので、声をかけたり話しかけていく時間の余裕がほしい。そのために雑務時間の短縮を心がけています。それは「仕事を雑にする」ということではなく、「無駄をなくす」こと。1日の仕事の流れを毎朝考え、自分がどう動くかイメージしています。最初の頃は自分の動きにロスがあることがわかっていませんでした。

利用者の方とは祖父母と孫のような関係でいたいのです。(写真はイメージ)

Q.今後はどのような働き方を目指すのですか?

私はもともと「おばあちゃんっ子」で、高齢の方と接するのが大好き。ですからこれからもずっと、介護に携わっていきたいと思います。具体的には、来年は介護福祉士実務者研修を取得し、再来年には介護福祉士の資格を取りたいと考え、今はテキストを買って勉強中です。そして、将来的には責任者にもなってみたい、という思もあります。

キャムトラ営業担当者より

「A.K様は、介護の求人サイトに掲載していた当社の案件をご覧いただいたことをきっかけに当社にご登録をしていただきました。ご希望の条件や働き方などを伺い、現在の施設様を紹介させていただいております。
就業開始後は安定的にご勤務いただいており、施設の方々からの評価も高いです。
引き続きご活躍して頂けるよう、私もしっかりフォローさせていただきます。」